坂口尚/高寺彰彦 新刊発表&原画展開催!

特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOMは、坂口尚『坂口尚コレクション3 短編選集SF篇(仮)』と、高寺彰彦『レラの角笛』の2冊を、2022年2月末に同時発刊します。またその出版を記念し、マンガ原画展を2022年3月11日(金)から13日(日)まで開催いたします。

 坂口尚(1995年没)、高寺彰彦(2019年没)の両氏は生前、圧倒的な画力と独創的なストーリーを兼ね備えたマンガ作品群を発表し多くの読者を魅了しました。坂口尚の代表作のひとつである『石の花』は、今年2022年1月にKADOKAWAから復刊されることとなり、また、フランスでの出版も決定しました。「大友克洋全集」「谷口ジローコレクション」の刊行が出版業界内で大きな話題となる中、同時代に共通するファン層から支持を集めてきた坂口尚・高寺彰彦両氏への作品再評価の熱が高まりつつあります。

 原画展では、この度発刊される『星の界 —SF短編集—(坂口尚)』『レラの角笛 [黄金曲](高寺彰彦)』からの原画のほか、KADOKAWAからの復刊で大きな注目が集まる坂口尚『石の花』の原画も抜粋して展示いたします。そのほか、初出掲載誌、既刊単行本等の閲覧コーナーを設置し、現在では入手困難となっている書籍等も展示します。坂口尚・高寺彰彦両氏に関連したトークショーなどのイベントも計画しております。また、会場内では新刊・既刊書籍の販売、オリジナルグッズ等の物販も行います。

『坂口尚 高寺彰彦 原画展2022』

■日時:令和4年3月11日(金)~3月13日(日) 午前11時~午後7時

■会場:朝霞市産業文化センター 1階ギャラリー 
(埼玉県朝霞市大字浜崎669-1)

■入場料:無料

■主催:特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOM

■後援:朝霞市

ごあいさつ

2019年3月に「イラストファンタジィ〜物語る絵〜坂口尚原画展」を開催してから3年、本当に、ようやく新しい展覧会の開催に辿り着くことができました。

その間、コロナ禍による外出自粛は経済を冷え込ませ、漫画関連のイベント・展示会・即売会などは軒並み中止、社会的な移動制限要請による協力書店様の売上減少、スタッフの稼働の制約など、当会の活動は著しく萎縮することになりました。活動資金の問題も重くのしかかり、展示会開催の計画は何度も延期されました。一方で、大手出版社や海外の出版社から坂口尚作品の刊行のプロジェクトが進むなど、最近は嬉しい話も出てきています。

本展覧会に先駆けて当会の新刊2点も発売いたします。坂口尚『星の界 —SF短編集—』、高寺彰彦『レラの角笛 [黄金曲]』こちらも御贔屓の程よろしくお願いいたします。

特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOM 創立者・特別顧問 杉浦和行