坂口尚「あっかんべェ一休」展を開催します!

2024年1月、坂口尚の代表作の一つ『あっかんべェ一休』がKADOKAWAより復刊されました。室町時代の禅僧・一休宗純の生涯を、時代の世相とともに重層的に描いた作品で、1996年度の日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。
漫画家・アニメーターとして活躍した坂口尚は、1995年12月に49歳の若さで急逝しましたが、没後も作品の評価は衰えることなく、国内外のさまざまな出版社から刊行され続けています。近年では海外での評価も高まっており、2023年のフランス・アングレーム国際漫画祭では『石の花』が「遺産賞」を受賞。これまでにフランス、スペイン、中国、台湾、アメリカ、ブラジルなどから作品が翻訳出版されています。

特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOMでは、この度の復刊を記念して、〈坂口尚『あっかんべェ一休』展〉を開催します。当該作品の原画や複製画、執筆当時の貴重な資料を展示するほか、最近発見された初期の未発表作品の原画なども展示する予定です。その他、既刊単行本等の閲覧コーナーを設置し、現在では入手困難となっている書籍等も展示します。
また、会期中に当会発行の書籍やオリジナルグッズの販売、トークショーも行います。販売品の売り上げは後世に残すべき文化遺産であるマンガ原画の保存・修復活動のために使われます。

坂口尚「あっかんべェ一休」展

■日時:2024年3月8日(金)~3月10日(日) 午前11時~午後7時

■会場:朝霞市産業文化センター 1階ギャラリー 
(埼玉県朝霞市大字浜崎669-1)

■入場料:無料

■主催:特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOM

■後援:朝霞市/朝霞市教育委員会


トークショー&懇親会開催のご案内(3/1追記)

3/9(土)16:00〜17:30、トークショーを開催します。
登壇者は飯田耕一郎先生(マンガ家・編集者)、鈴木賢三さん(翻訳家・ライター)、MOMから杉浦和行(元チクマ秀版社の編集者)、横山ひろあき(グラフィックデザイナー)の面々です。
フランス語版「あっかんべェ一休」の翻訳を手がけた鈴木賢三さんに、一休宗純に関する文献などにも触れながら作品を深読みしていただいたり、飯田耕一郎先生には漫画家&編集者の視点から坂口尚の作画について語っていただきたいと思っています。また、『一休』復刊に至るまでの過程に関わってきたMOMスタッフとして、杉浦と横山もトークに参加します。裏話的な話も飛び出すかも…です。ぜひご参加ください。

また、トーク終了後18:30から、トークショー登壇者を交えての懇親会を開催します。会場は朝霞市産業文化センター内にある「トモソダチ cafe COZY」。参加費3000円。食事&飲み物(アルコールも)ご用意します。会場の都合上、事前に人数確定しないといけないので参加予定の方は予約お申し込みください。当サイトのコンタクトフォーム、または「info_mom@mom-manga.jp」へ直接メール送ってください。